省エネ機器はどれがベスト?

よく勧められるオール電化
それほんとにベストなの???

エコワン

電気のエネルギー効率とガスの瞬発力の兼ね備えたハイブリッド給湯器です。

エコキュート

エアコンの暖房と同じ原理でお湯を温める仕組みになっています。

エコジョーズ

エコジョーズとはガス給湯器の熱効率を改善し燃料代を節約抑えた省エネ型ガス給湯器です


徹底比較!エコキュートvsハイブリッド給湯器

構造の違い

深夜の時間に一日まかなえる分の湯量を作っておく
ライフスタイルに合わせ効率よくお湯を作る。
バックアップのエコジョーズで湯切れの心配なし!

電気のヒートポンプ(エアコンと同じ原理)のみでお湯を沸かすエコキュートに対して、ハイブリッド給湯器はヒートポンプ+ガス給湯器(この例では省エネ型給湯器エコジョーズ)でお湯を沸かします。

エコキュートは電気代がお得な深夜の時間帯に400L前後のお湯を大量に作り置きします。

これに対してハイブリッド給湯器はピーク時にガス給湯器が給湯能力を補完しますので大量のお湯を作り置く必要はなく、タンクの容量は100L前後となります。

ヒートポンプの違いを検証

高温を維持しなければならないエコキュートと低温でも高効率のハイブリッド

同じヒートポンプ技術でも冷媒の種類が違います

エコキュートをハイブリッド給湯器の大きな違いの一つに冷媒の違いがあります。

冷媒とは、エアコンのパイプの中を循環するガスのようなものと考えていただければいいと思います。

80度前後の高温でお湯を作り置きしなければならないエコキュートはCO2冷媒を使っています。

ガス給湯器で熱補完できるハイブリッド給湯器の作り置きのお湯の温度は40度から50度前後で間に合います。

このため、効率を重視した次世代冷媒R32が使われており、熱効率が高められています。

この結果ハイブリッドが熱効率で勝ります

追い炊き能力比較

タンクの熱をうばってしまうおいだきは、効率をさげる結果になります。また電気の高い時間帯にタンク自体を沸かし直しすればコストもかかります。
沸かし直しは短時間にてすばやく設定温度にすることが求められるので、ガスのおいだきは満足度が高いです。

ガスの直接加熱で素早く強力な追い炊きが可能なハイブリッド
タンクのお湯の熱で浴槽のお湯を温める方式のエコキュート
エコキュートの追い炊きの熱源はタンクの中のお湯です。
つまりお湯でお湯を温めるのです。

このため浴槽のお湯を温めた分、タンクのお湯が冷めるので、プラスマイナス0になります。
むしろ正確にはパイプを循環する時の放熱分がマイナスとなります。

この結果、追い炊きに時間がかかる、極端に低温だったりタンクのお湯が少ない時などは
追い炊きができない、などの問題が生じます。

ハイブリッド給湯器はガス給湯器で追い炊きをしますので、いつでも早く確実な追い炊きができます。

騒音値

エアコンをはじめいずれのヒートポンプも同レベルの騒音値ですが、深夜の時間帯に 長時間運転するものは、隣人とのトラブルにつながりかねません。
エコワンは一般的にお湯を使う時間帯に運転します。100Lの沸き上げ運転時間は約120分です。


基本的にエコキュートは深夜に、ハイブリッドは人が起きている時間帯に稼働音が発生します。

エコキュートは電気の需要が少ない深夜に長時間運転しますので、多くの人が寝ている時間に騒音が発生します。

ハイブリッド給湯器はおもに昼間に運転します。夜でも入浴時など一般に人が活動している時間での運転となりますので、隣人とのトラブルが発生しにくくなります。

※ 各所でエコキュートによる騒音訴訟も発生しております。

ランニングコストシミュレーション

※ 年間光熱費は、地域や使用環境、価格などの個別差がありますので平均的なケースを概算により割り出したものです。
数字に若干の変動が考えられる部分は斜線で表しています

安い深夜涼気を利用するオール電化と違い、ハイブリットな暮らしの電気料金は一日中いつでも一律

オール電化のような時間帯を気にした窮屈な生活を強いられません。

昼間の在宅の多い子育て世代シニア世帯、も快適に過ごせます。

エコキュートとエコワンのトータルの光熱費はほぼ同じであることがわかりました。

エコワンの方がやや割高になるケースもありますが、地域差、個別差、燃料費の変動等により逆転するケースもあり、誤差の範囲と言ってもいいくらいです。

結論

総合的なベストチョイスは…?

エコキュートのメリットとされる光熱費はあまり差がありませんでしたが、追い炊き能力、給湯継続能力、温度調整能力、騒音問題など、総合力では瞬発力に優れるハイブリッド給湯器に軍配があがります。

しかしここで見逃してはならないことがあります。

ランニングコストが低い機器ほど本体価格が高い傾向にあり、本体価格も含めたトータルで考えると、エコキュートはコストパフォーマンスの面で少々疑問が残ります。

むしろ本体価格が比較的安い通常のガス給湯器や、その中間にあたるエコジョーズなども含めてケースに応じて柔軟に判断するべきでしょう。

資料提供:リンナイ株式会社様